砺波市庄川町種田地区にて、地域の大切な忠魂碑や石碑を移設させていただきました。

こんにちは!

富山県の砺波市や南砺市を中心に、お墓や石のお仕事をさせていただいております有限会社石森石材 5代目の石森佑輝です。

近年、施設の統廃合や将来的な維持管理を考慮されて、石碑の移設や耐震化、地蔵堂などの移設や解体のご相談をよくお聞きするようになってまいりました。

今回は、富山県砺波市庄川町種田地区にて施工させていただいた地域の大切な石碑の移設工事の様子をご紹介したいと思います!

移設工事が完了した様子がこちらです。

大きな忠魂碑や慰霊碑や記念碑など、永い年月地域の方々に大切にされてきた石碑です。

解体から設置までの施工中、地域の多くの方々に見守られながら工事を進めさせていただきました。

 

ご相談いただいた経緯とご要望

 

今回ご相談いただいたのは、元々の石碑のあった場所に大きな農業施設の建設計画がきっかけでご相談いただきました。建設される施設の担当の方、自治振興会の方、両方から当社へご相談いただき、設計段階から打ち合わせをさせていただきました。

約100年ほど経過している石碑もあり、強度的な懸念があったり、また解体することを考慮せず建てられている石碑ですので、構造や工法が不明な部分も多く、大変慎重な作業が必要となるお仕事でした。

いろいろなご相談、心配事の解決方法を提案させていただきながら、お話をさせていただきました。設計が決定し、いよいよ工事開始です。

いよいよ工事開始です

大きなクレーンを使って解体を進めますが、移設工事ですので解体も石碑を傷つけることはできません。石碑を現状のまま慎重に取り外し、傷つけることのないよう慎重に吊り上げます。

 

今回は全部で9つの石碑や灯篭を移設させていただきました。それぞれの石碑によって年代や施工方法、石の状態が異なるので、それぞれに合った最適な方法で解体をさせていただきました。

 

大きな石碑は約6トン以上のものもあります。重量物であるのはもちろん、地域の方々の長年の思いのこもった大切な石碑ですので、最大限気を引き締めて作業に当たらせていただきました。

 

現地での設置作業の様子です。

厚く頑丈な基礎コンクリートの上に位置や高さ、勾配を考慮しながら正確に設置してまいります。

 

全ての石碑の設置が完了しました!

 

 

 

 

 

工事を終えて

工事が完了すると、自治振興会や施設関係者の方々によって清祓式が開催されました。

地域の方々や施設関係者の方々からは「大変なお仕事だったと思いますが、本当にありがとうございました」と労っていただき、たくさんの方々から無事移設できたことを喜んでくださるお言葉をいただくことができました。

 

先人の方が思いをもって作り、思いをもって長年守ってこられた大切な石碑。今回、このようなお仕事に携わらせていただいて、少しでもその思いに応えられたかはわかりませんが、無事に設置することができ、本当に感謝の気持ちで一杯です。

 

これからも先人に学びながら、日々より良いお仕事ができるよう努めてまいりたいと思います。ありがとうございました。

 

追記 令和6年能登半島地震でこちらの地域も震度5強の揺れがありましたが、こちらの石碑は無事、被害はありませんでした。今後も確実な施工を心がけるとともに、より安心な施工に努めてまいりたいと思います。